九州新幹線新八代(やつしろ)(熊本県八代市)―鹿児島中央(鹿児島市)間で、2004年3月の開業前、高架橋建設に使用された資材がはがれたり、浮き上がったりする異常が相次いでいたことが分かった。 資材は現在も使われており、異常個所の一部は未補修のまま。資材の納入業者は「製品に問題があったかもしれない」と話しており、九州新幹線を建設した「鉄道・運輸機構」(横浜市、旧日本鉄道建設公団)は、納入業者から事情を聞いている。 同機構などによると、資材を納入したのは福岡県飯塚市の「麻生」で、麻生首相の弟の泰氏が社長を務め、病院経営や不動産事業のほか、建築材料の製造販売などを行っている。 問題となっているのは、樹脂などで出来たパネル状資材(厚さ約1センチ)で、橋脚の上に橋げたを設ける際、橋げたの型枠の一部として使う。施工後も残してコンクリートの劣化を抑える製品として同社が製造、00年1月から九州新幹線の建設を請け負った建設業者に納入した。 ところが、工事中に複数か所で異常が見つかり、建設業者が自主的に補修。開業の約半年前に全設備の点検を行った際にも15か所で異常が見つかり、工事不良と考えた同機構は建設業者にボルトや接着剤による補修をさせた。 「麻生」によると、この資材は1992年に販売を始めたが、小学校のプールではく離するなどの問題が起き、2002年に製造を中止したという。 同機構九州新幹線建設局(福岡市)は、開業後にはく離が起きたという報告はないとしたうえで、「現段階では安全性に問題があるとは考えていない」としている。
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