NHKスペシャルより。
天山南路のクチャを中心に七世紀まで栄えた亀茲国(きじこく)の財力は、キジル千仏洞に豪華な仏教美術を開花させた。群青色の顔料ラピスラズリをふんだんに使った天上界に特徴があり、タクラマカンの秘法とも呼ばれている。この白人系オアシス王国は、北に匈奴(きょうど)らの騎馬民族、東には漢民族王朝が位置し、シルクロード交易で富を上げるには、微妙な外交バランスが必要であった。このため戦乱の時代にあって、亀茲国は王家出身の僧侶を次々と中原の王朝に送り込み、和平の思想を広めようとした。その中に、日本をはじめ東アジア諸国で今も読まれている主要経典のすべてを中国語訳した高僧の鳩摩羅什(くまらじゅう)がいた。彼の人生は西域諸国のなかでほんろうされる。漢軍に拉致され、王女たちと強制的に交わらされた結果、破戒僧に転落してしまう。そして地獄のような軟禁生活を経て、経典の翻訳を成し遂げたのだった。
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Last-modified: 2008-05-11 (Sun) 03:45:37 (JST) (241d) by
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